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長野の工場の屋根修理に適切な時期とは?屋根材別に解説
工場の屋根は紫外線や雨などの影響を受けて、少しずつ劣化していきます。適切な時期に必要なメンテナンスを行うことで、屋根の機能性を維持し雨漏りや変形などを防げるでしょう。ところが適切な修理の時期を誤ってしまうと、不要なメンテナンスコストが発生したり、屋根の劣化が進み破損してしまったりといった問題が発生します。工場の屋根の適切な修理時期を見極めることが重要です。今回の記事では、工場の屋根材別の適切な修理時期について解説します。
代表的な工場の屋根材別の修理時期
おもに工場の屋根には、以下の3つの屋根材が採用されています。
・波形スレート
・瓦棒葺き屋根
・折板屋根
それぞれの屋根材によって適切な修理時期は異なります。屋根材別の目安となる修理時期を順に解説します。
波形スレート
波形スレートとは、セメントと繊維を混ぜ、波形に成形された板のことです。 JIS A 5430規格により幅720mmの波形スレートは小波スレート、 幅950mmの波形スレートは大波スレートに分類されます。2004年以前に製造された波形スレートはアスベストを含んでおり、修理や修繕、交換時アスベスト対策による費用が多くかかる場合があるのを覚えておきましょう。
波形スレートは法定不燃材料として指定されるほどの耐火性や遮音性、さらに耐久性が高いのが魅力です。経年劣化に強く耐用年数は25年以上を誇ります。ただし、屋根材を固定しているフックボルトから雨水が侵入する可能性があり、ボルトがうまく締まっていなかったり、防水処理が甘かったりすると、雨漏りの原因となります。
瓦棒葺き屋根
瓦棒葺き屋根とは屋根の骨組みである心木を一定間隔で並べ、その上に金属屋根材をかぶせて固定した屋根です。瓦棒屋根やトタン屋根とも呼ばれています。金属屋根は、耐久性や耐腐食性にすぐれたガルバリウム鋼板や、さらに耐久性を高めたSGL鋼板などが使われることが多いです。
瓦棒葺き屋根は軽量で工場の建物本体に負担をかけにくい、継ぎ目が少なく排水性も高いため、雨漏りのリスクも低減できるのが特徴です。ただし近年では瓦棒葺き屋根の溝板のみで排水に対応するのが難しいケースがあり、瓦棒葺き屋根の上に新しく屋根材を被せる、カバー工法を用いている工場の屋根も多くあります。
心木は経年劣化によって腐食するため、定期的なメンテナンスが必要です。劣化した心木を放置すると、金属屋根材を固定する強度が弱まり、屋根材の破損や飛散のリスクが高まります。瓦棒葺き屋根の修理時期は表面に採用している塗料の種類によって異なり、5〜12年と差があります。たとえばアクリル塗料なら5~8年、ウレタン塗料なら8〜12年が、修理時期の目安となるでしょう。
折板屋根
折板(せっぱん)屋根とは、大きな波型に成形したガルバリウム鋼板などの金属素材の屋根材を使った屋根です。折半屋根とも呼ばれています。工場のほか倉庫、体育館、自転車置き場の屋根などにも採用されています。
折板屋根は金属製のため軽量かつ高い強度や耐久性が高いことに加えて、波型が風への抵抗力や排水性を高めているのが特j長です。屋根材が長いため単価が安く、下地不要で施工ができることから、屋根の設置工期が短く済みコストが抑えられるメリットもあります。
折板屋根の修理時期の目安は、塗装や定期点検は10〜15年サイクルで行うのが良いでしょう。屋根材そのものの寿命は屋根材の素材によって異なり、トタンなら15年、ステンレスなら50年が目安となります。
工場の屋根修理は被害が出る前・出た後どちらが良い?
工場の屋根は屋根材の種類や状態によって適切な修理の時期は異なります。台風の強風による破損や雨漏りなどの被害が出る前に適切な補修やメンテナンスを行うか、実際に被害が出てから修理を依頼すべきか、どちらが良いか迷っているという方も多いかもしれません。
定期的な点検やメンテナンスは当然都度費用が発生しますが、長い目で見えば被害が出てしまう前に必要な補修やメンテナンスが行えるため、被害を未然に防ぎ余分な費用の発生を防げます。定期的な点検やメンテナンスを行うのはもちろん、工場の屋根で何かおかしな点がある場合には、すぐに点検や必要に応じた修理を行うことで被害を最小限に食い止められるでしょう。
工場の屋根修理を行う季節で適切な時期は?
工場の屋根修理のほか、定期的な点検やメンテナンスを行う時期にはどの季節が良いか迷っている方も多いかもしれません。以下に季節ごとのメリットとデメリットをまとめました。
季節 | メリット | デメリット |
春 | 気温が安定しているため、気候による工事の中止が少ない | 長雨になると工期が延びる
決算期や連休があり、予定が合わせにくいことがある |
夏 | 依頼が全体的に少ないため、希望日時に工事をしてもらえる可能性が高い | 高温や台風、豪雨などの影響を受けやすく工期が延びる可能性がある |
秋 | 春と同様に気候による影響を受けにくい | 依頼自体が多いので希望の時期に工事ができないことがある |
冬 | 屋根塗装時、窓を開けての作業が可能 | 低温や積雪により工期が延びることがある
日照時間が短いため1日の作業時間に限りがあり、工期が延びることがある |
それぞれの季節のメリットやデメリットを踏まえて、最適な時期に点検やメンテナンス、修理の依頼をしましょう。なお実際に雨漏りや破損などの被害が出ている場合には、季節などを考慮せずすぐに依頼することが重要です。
まとめ
工場の屋根材ごとの修理時期の目安に加えて、工場の屋根修理の適切なタイミングや季節について解説しました。工場の屋根材によって耐用年数や耐久性は異なりますが、いずれの場合も定期的な点検や修繕、メンテナンスを行うことで屋根の機能を維持し、破損や雨漏りを防ぐことができます。被害が出てからでは、修理の工期も長くなり、修繕費用も高くなってしまうため、日頃から定期的な屋根の点検やメンテナンスを行うようにしましょう。
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