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長野の工場の屋根修理相場はどのくらい?修理の方法と費用を解説
工場や倉庫などの屋根は規模が多く、一般的な住宅の屋根よりも費用が高くなる傾向にあります。工場の屋根修理の費用は修理の方法によっても異なるため、きちんと相場を把握しておくことが重要です。今回の記事では、工場の屋根修理の相場を解説します。屋根修理を行う屋根材の種類や修理の方法別の費用についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
工場の屋根材別の特徴
工場の屋根にはさまざまな屋根材が使われており、屋根材によっても修理の方法は異なってきます。まず工場の屋根に使用されている、屋根材の特徴やメリット、デメリットについて解説します。
波形スレート
波形スレートとは、セメントと繊維を混ぜ、波形に成形された板のことです。
屋根材の中でも比較的コストが低く、耐久性や法定不燃材料に指定されるほどの耐火性、遮音性にもすぐれています。耐用年数も25年以上あり、メンテナンス性も高いです。
波の形状をしていることから、汚れやホコリが付着しやすい、また金属ボルトが錆びて雨漏りが発生することがある、といったデメリットがあります。2004年以前に製造された波形スレートにはアスベストが含まれているものがあり、処分時には健康被害への対策を行うため、撤去費用が高額になることもあります。 以前に販売されていた波形スレートの中には耐久性が低く、耐用年数が25年に満たないものもあるため、工場の設置年が古い場合は注意が必要です。
瓦棒葺き屋根
瓦棒葺き屋根とは心木(屋根材の骨組みとなる棒)を一定間隔で並べ、その上に金属屋根材をかぶせて固定した屋根です。金属屋根は、耐久性や耐腐食性にすぐれたガルバリウム鋼板などが採用されています。
瓦棒葺き屋根は軽量のため、工場の建物本体に負担をかけにくいのがメリットです。継ぎ目が少なく排水性も高いため、雨漏りのリスクも低減できます。工場の屋根の中でも、雨水がたまりやすい傾斜の緩い屋根に多く採用されています。屋根の施工が簡単なため工期を短くでき、設置コストが安いのも瓦棒葺き屋根のメリットです。
心木は経年劣化によって腐食するため、定期的なメンテナンスが必要です。劣化した心木を放置すると、金属屋根材を固定する強度が弱まり、屋根材の破損や飛散のリスクが高まります。また屋根材部分が金属製のため、熱伝導性が高く断熱性や遮熱性が低い、防音性が低いといったこともデメリットです。
折板屋根
折板(せっぱん)屋根とは、大きな波型に成形したガルバリウム鋼板などの金属素材の屋根材を使った屋根です。屋根が傾く縦方向には継ぎ目がなく、横方向のみに継ぎ目がありますります。
軽量かつ高い強度や耐久性を持つ金属のメリットを活かしつつ、波型にすることで強風に強くなり、耐風圧性や排水性も高めています。屋根1枚あたり10mと長尺であるので単価が安く、施工時には屋根の下板地である野路板が必要ないため、工期が短く済みコストが抑えられるのもメリットです。
金属製のため熱伝導性が高く、夏場は屋根部分が高温になりやすい、雨音が響きやすい、錆が発生する可能性がある、といったデメリットがあります。特に錆は屋根の耐久性にも影響するため、錆対策や定期的なメンテナンスが必要です。 施工は簡単であるものの、1枚あたりの屋根材が長く重いことから、施工時に作業する場所を確保しなければいけません。
工場の屋根修理方法の特徴と費用相場
工場の屋根の経年劣化や雨漏りが発生した場合、屋根の機能性を保つための修理が必要です。屋根修理の方法によって費用が異なるため、修理方法の特徴や相場を把握しておきましょう。工場の屋根修理方法には、おもに以下の5つがあります。
・ボトルキャップの取り付け
・部分取り替え
・塗装工事
・カバー工法
・葺き替え
工場の屋根修理方法の特徴とともに、それぞれの費用相場を解説します。
ボルトキャップの取り付け
工場の屋根を固定するボルトの錆防止のために、ナイロンや塩化ビニールなどの素材でできているボルトキャップを取り付ける方法です。まず屋根のボルト周辺の汚れやホコリを取り除いてから、コーキングを使用してボトルキャップを取り付けます。
ボルトキャップの取り付け費用は、1箇所あたり65円~100円が相場です。
部分張り替え
工場の屋根の劣化が部分的な場合や、飛来物や強風、雨漏りなどが原因で屋根の一部のみが破損してしまった時は、部分張り替えによる修理を行います。破損した部分の屋根を撤去し、新しい屋根を取り付けます。
部分張り替えにかかる費用は、1㎡あたり5,000円~7,500円が相場です。
塗装工事
塗装工事は屋根の汚れやホコリを除去してから、上から防汚や防水コーティング効果のある塗料をぬる方法です。破損への修繕ではなく、経年劣化によって機能性が落ちてしまった屋根の塗料のメンテナンス目的で行うことが多いです。屋根の機能性を保つだけでなく、建物の外観を整える役割も果たします。
塗装工事は屋根修理の中でも比較的軽度な修理のため、工事期間が短く、費用も低くなる傾向にあります。一般的に工場の屋根の塗料は10年ほどで防水・防汚コーティングが劣化してしまうと言われているため、塗装工事による定期的なメンテナンスが必要です。
塗装工事の費用相場は、1平米あたり波形スレートなら5,000円〜8,000円前後、折板屋根なら4,000円〜7,000円前後です。
カバー工法
カバー工法とは、現在使用している工場の屋根のうえに新しく屋根を重ねる方法のことです。既存の屋根を処分する必要がなく、処分費用が発生しない分修理費用を安く抑えられます。カバー工法による工事後には屋根が二重になるため、屋根の断熱性や防水性も高められるのもメリットです。
2004年以前に製造された波形スレートの屋根には、アスベストが含まれています。撤去の際にはアスベストが飛散してしまいますが、既存の屋根をそのままにするカバー工法なら、アスベストを飛散させることなく改修で可能です。特に2004年以前の波形スレート屋根を採用している場合には、カバー工法によるメンテナンスが向いていると言えるでしょう。
一方で屋根をふたつ重ねることから屋根が重くなるデメリットがあります。工場の建物の状態によっては工事ができない場合があるため事前の確認が必要です。
カバー工法の費用相場は、1平米あたり波形スレートは8,000円〜10,000円前後、折板屋根は5,000円〜8,000円前後です。
葺き替え
葺き替えは、既存の屋根を撤去してから、新しく屋根を取り付ける方法です。古い屋根ごと新しいものへ替えることから、耐久性や耐用年数が高まるメリットがありますが、既存の屋根の撤去や処分にかかる費用や負担が高くなります。
なお、2004年以前に製造された波形スレートの屋根を撤去する場合には、アスベストの飛散防止のための対策が求められます。そのため、より費用が高くなる場合もあるでしょう。複数業者から相見積もりを取り、費用を検討することが重要です。1平米あたりの費用相場
葺き替えの費用相場は、波形スレートは24,000円〜30,000円前後、折板屋根は13,000円〜18,000円前後です。
まとめ
工場の屋根材の種類とともに、工場の屋根修理の種類や費用相場を解説しました。現在使用している工場の屋根材や状態により、適切な修理方法は異なります。費用相場を知り、相見積もりをして納得の修理業者を選びましょう。
「中村塗装店」では、長野の工場の屋根塗装や修理実績も豊富にあります。お気軽にご相談ください。
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