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長野の工場で湿気や結露対策を行う重要性と具体的な方法を解説

高温多湿の気候である日本では、工場内の湿気や結露対策が必須です。湿気や結露によって製品の品質低下をはじめとしたさまざまな問題が発生する可能性があります。今回の記事では、長野の工場での湿気や結露対策を行う重要性とともに、具体的な方法を順に解説します。

 

工場で湿気や結露対策を行う必要性

 

工場内に湿気や結露が発生することで、工場運営に重大な問題を引き起こす可能性があります。工場で湿気や結露対策が求められている、具体的な理由を順に解説します。

 

 

製品の品質保持

 

工場の湿度や結露対策は、製品の品質低下を防ぐためにも重要です。工場内の湿度が高いと、結露やカビの発生を引き起こします。結露によって製品や資材、原材料が水濡れしてしまったり、カビの繁殖によって同じく製品や資材、原材料の性質が変化してしまったりといったリスクがあります。

 

 

湿気による結露やカビにより、品質が低下した製品や変形、性質変化などによって使えなくなってしまった原材料は、全ロット廃棄を余儀なくされることもあるでしょう。廃棄で発生する無駄なコストの抑制や、在庫欠品による販売機会の損失を防ぐためにも、湿気や結露対策が求められています。

 

 

工場内の湿度が高くなると、熱中症などの健康リスクが増加してしまいます。さらに、カビや湿気を好むダニが発生すると、従業員の呼吸器系の疾患やアレルギーを引き起こす原因にもなるでしょう。従業員が健康かつ安全に働ける環境を保つうえでも、湿度や結露対策は必須です。

 

故障や事故の防止

 

湿気が高い、または結露が発生することで、工場で使用している金属製の機器や部品の錆や、電子機器の故障、コンセントや精密機器のショートや発火などを引き起こす可能性があります。機器や部品の錆が製品に混入したり、機器が故障することで生産ラインが止まってしまったり、発火による火災が発生したりと行ったリスクがあります。

 

工場を正常に稼働させるためにも、湿気や結露対策は重要と言えるでしょう。

 

工場の湿気・結露対策のための具体的な方法

 

工場内の湿気や結露が発生することで、多くのトラブルや問題の原因となることが分かりました。トラブルや問題を未然に防ぎ、工場を正常に稼働させ、従業員が健康的に働ける職場環境を整えるためにも、工場の湿気や結露対策は必須と言えるでしょう。

 

 

換気する

 

もっともシンプルな湿気対策が、換気をすることです。外気の方が内部よりも湿度が低い場合、窓やドアを開けて室内に空気の流れを作り出すことで、内部の湿った空気を外へ排出できます。

 

窓やドアを使って換気をするときには、施設の対角線上に窓やドアを設けることで、室内の空気の通り道を確保できます。工場の中を空気が横切るように流れるため、効率よく湿気を外に排出できるでしょう。

 

衛生管理が厳格な食品工場や、ほこりの侵入厳禁の精密機器工場などの場合は、窓やドアによる換気はできません。窓やドアが開けられないときには、換気システムを導入する方法があります。たとえば空気清浄機や除湿機などを配置することで、室内の湿度を適切なレベルにコントロールできます。

 

ストレッチフィルムで製品を保護する

 

ストレッチフィルムは柔軟性があり、製品にしっかりフィットします。ストレッチフィルムをつかってしっかり製品を保護すると、湿気を遮断してくれます。ストレッチフィルムと製品の間に、産業用の除湿剤を挟み込めば、内部の湿度も効果的に吸収し、結露の発生も未然に防げます。

 

換気が困難な環境や、取り扱っている製品の関係で高湿度が維持されている場所でも、ストレッチフィルムを活用することで製品を湿度から守れます。対象物にフィットするストレッチフィルムの特性を活かして、外部からの湿気をシャットアウトしつつ、内部もドライな状態を保てるのが魅力です。特定の製品を最良の状態に保ちたいときには、ストレッチフィルムの活用を検討しましょう。

 

除湿機を使用する

 

工場全体の除湿や、広大な生産ライン全体の除湿と言った、広範囲の除湿を検討したいときに有効な手段が除湿機の利用です。除湿機は、対応面積に応じた製品がリリースされています。除湿をしたい範囲やエリアに合わせた除湿機を選び、適切な位置に配置すれば室内の空気中の湿気を効率的にコントロールできます。

 

除湿機は、ほかの湿気対策と比較すると広い面積の大容量の湿気を効率よく除去できることに特化しています。また、あらかじめ湿度を設定しておくことで自動制御機能により、設定した湿度に保つこともできます。除去した湿気を排出する連続排水機能があるため、自動運転で長時間効率よく湿気を対策ができるのも魅力です。

 

除湿機の中には、湿度センサーを搭載しているものもあります。湿度センサーにより自動で湿度レベルを調整できるのも魅力です。除湿機は除湿したい面積の広さや状況に応じて、適切な機器の選択や設定、調整が求められます。除湿効果は高いものの初期費用が高くなる傾向にあるため、購入のほかレンタルも選択肢となるでしょう。湿気がたまりやすい、または結露が発生しやすい時期のみレンタルするという方法もあります。

 

シーリングファンの導入

 

シーリングファンを設置すると、設置した空間の空気を効率よく循環してくれます。天井のファンが空気を均一にすることで、湿度を管理し結露の発生リスクを低減します。湿度の高い工場のほか、倉庫の湿度や結露対策にも有効です。

 

シーリングファンは湿度の調整だけでなく、風を上空から送ることで従業員が快適に働ける環境を整えることにも役立ちます。暑い季節のシーリングファンの利用は従業員の体感温度を約5℃下げるとも言われており、熱中症対策や、作業効率・生産性の向上の面も期待できます。

 

断熱塗料や結露防止塗料による塗装

 

湿気による結露を防止するために、断熱塗料や結露防止塗料を導入する方法も有効です。そもそも結露は外気の冷たい温度と室内の温かい温度の差によって生じます。室内の温かい空気が、窓などの冷たい場所に増えることで冷やされ、空気中に含まれている気化された水蒸気が水分に戻ることで、結露となります。

 

断熱塗料やを屋根や外壁に塗布することで、外壁や屋根が外気の冷たい温度を通しにくくなります。外壁や屋根と室内の温度差を小さくすることができるため室内の温かい空気が屋根や外壁に触れても、結露が発生しにくくなります。

 

また、結露の発生防止に特化した結露防止塗料を導入する方法もあります。結露防止塗料は、屋根の内側や鉄骨といった、室内の結露が発生しやすい場所に塗布するのが特徴です。結露が発生しても、結露防止塗料の塗膜が結露の水を吸収するため、結露が室内に落下したり、製品や原材料に付着したりといったことを防げるでしょう。

 

まとめ

長野の工場で湿気や結露対策を行う重要性とともに、具体的な湿気や結露対策の方法を解説しました。湿気や結露は、製品や原材料の品質低下や機器の故障、従業員の健康被害などのリスク原因となる可能性があります。用途や場所に応じた適切な湿気や結露対策を行い、健全な工場運営を実現しましょう。

 

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よくある質問Q&A

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