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工場の塗床の目的や種類、長野の工場の塗床工事の選び方を解説

工場や施設の床の塗装は「塗床(ぬりゆか)」と呼ばれる塗装や、ビニル床シートまたは長尺シートと呼ばれるビニルのシート敷の施工がされていることがほとんどです。重量のある機器や薬品、油などを取り扱う工場や施設の特性を考えて、床を摩耗や腐食から守るために塗床の施工が行われています。今回の記事では、工場の塗床の目的や種類に加えて、劣化した工場の塗床工事を依頼したいときの業者の選定ポイントについて解説します。長野の塗床工事におすすめの業者も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

塗床とは

工場

 

塗床とは、工場や施設の使用環境や用途に合わせて使用される、塗料やビニールシートといった床専用の材料のことです。下地コンクリートに塗り付けて仕上げられます。外壁塗装と工場や施設の塗床塗装を比較すると、使用する塗料や工法も塗床はまったく違います。たとえば、塗床は工場の環境や用途に応じて、10層近くまで塗り重ねることもあります。

 

塗床の目的

装置

 

塗床はさまざまな目的で施工されます。塗床の目的を順に解説します。

 

床の保護

工場や施設では薬液や油といった下地コンクリートを腐食させるものや、重量のある機器、台車やリフトでの通行といった摩耗の原因となるものも多くあります。コンクリートを保護するのも、塗床の役割のひとつです。

 

発塵の防止

むき出しの下地コンクリートは、摩耗によって粉塵が発生(発塵)します。発塵は、食品や製薬などの製品への混入や、精密機器、設備機器への侵入や不具合といった、さまざまな悪影響を引き起してしまうかもしれません。塗床によって防塵を行うことで、発塵を防止できます。

 

耐荷重性の向上

重量のある機器や設備が設置されている、またはリフトや重量物の移動がある施設やエリアでは、通常作業にて床に多くの負担がかかります。塗床を施工すれば耐荷重性が向上し、床の耐久年数向上も期待できるでしょう。

 

床の色分け

塗床によって、床に物理的な色分けも可能です。作業内容、保管製品に沿って床の色を変えることで、作業エリアや仕分けエリアの分別、動線づくりなどにも活用できます。視覚的な色分けにより、作業効率アップも期待できるでしょう。

 

床への機能の付帯

塗床は耐久性の向上や防塵だけでなく、塗料の選定により以下のようなさまざまな機能を付与できるものもあります。

・帯電防止性

・導電性

・防塵性

・耐熱性

・防水性

・耐油性 など

 

工場内のクリーンルームや薬品倉庫、厨房など作業内容や環境に合わせた機能を床に付与できるのも塗床の魅力です。

 

美観の向上

塗床により、床の外観を整える効果もあります。工場や施設の床が下地コンクリート剝き出しの状態であると、外観が損なわれてしまいます。特に取引先の人や工場見学者といった外部からの人の出入りがある工場や施設の場合、床をはじめ工場の外観が損なわれていると、企業としての信頼損失につながるかもしれません。工場や企業のイメージアップのために、美観を向上させる目的でも塗床は活用できます。

 

塗床の種類

 

塗床は施工方法によって厚膜タイプ、薄膜タイプに分かれさらに塗料の種類によってさまざまなものがあります。塗床の種類を順に解説します。

 

厚膜タイプ

厚膜タイプの塗床は、おもにコテ塗りで施工します。厚み0.8mm以上に適したものが多く、施工時は何層にも塗り重ねて、厚みを出すのが特徴です。コテ塗りのため少しの凹凸であれば埋めることができ、外観も美しく仕上げられます。工法も多く存在しているため、施工する現場の環境や用途に応じた対応も可能です。

 

薄膜タイプ

薄膜タイプはローラーで施工する塗床です。防塵目的で用いられるものが多く、人が歩く程度でリフトなどの重機での歩行はしない、または歩行頻度の少ない軽歩行箇所へ使用されています。厚膜タイプと比較すると塗り付け回数が少なく、2~3回に設定されているものがほとんどです。塗り付け回数が少ない分、厚膜よりも短工期での施工が可能、コストパフォーマンスが良い特徴があります。ただし薄塗りのため下地の凹凸や波打ちがそのまま表面に出やすく、施工には一定の技術が必要です。

 

塗床の塗料別の種類

以下に塗床の種類を塗料別に一覧でまとめました。

 

施工方法 塗床の種類 特徴
厚膜タイプ エポキシ樹脂 もっとも広く使用されている

衝撃・摩耗・薬品に強い

仕上がりが美しい

多くの工法があり幅広い現場に対応可能

硬質ウレタン樹脂 耐衝撃性、耐薬品性、クラック追従性にすぐれている
MMA(メタクリル酸)樹脂 硬化速度が速い

耐衝撃性、酸やアルカリに対する耐久性にすぐれている

施工時に臭気が発生するが低臭タイプもある

ビニルエステル樹脂 エポキシ樹脂より高い耐薬品性

溶剤や熱に強い

防食性が高く酸やアルカリに対しては長期的な耐久性がある

施工時に臭気が発生する

水性硬質ウレタン樹脂 耐熱性、耐水性、抗菌性が高い

酸やアルカリ、油脂、アルコールなどに耐久性がある

施工時の臭気がない

塗料の硬化速度が速い

厨房や食品工場向け

薄膜タイプ エポキシ樹脂 防塵性、耐薬品性が高い

耐摩耗性あり(厚膜タイプには劣る)

ウレタン樹脂 防塵性、耐候性がある
アクリル樹脂 防塵性がある

 

塗床業者を選ぶポイント

工場内

 

塗床は種類や工法が幅広くあるため、専門業者へ依頼するようにしましょう。塗床工事の出来栄えは、依頼した業者の技術によって左右されます。これから塗床工事を検討している方のために、塗床業者選定のポイントを解説します。

 

下地処理を適切に実施するか

塗床工事では、研磨や油脂・水分の除去、収縮防止の措置といった下地処理が重要な役割を果たします。既存の床の状態に合わせた適切な処理を行う業者を選びましょう。下地処理をしっかり行っていないと仕上がりが悪い、剥がれや割れが発生するといったことが置きます。依頼を検討している業者に対しては、下地処理についてもしっかり確認するようにしましょう。

 

環境や用途に応じた塗床の提案が受けられるか

塗床の使用環境や用途によって必要な機能は異なります。薬品や油剤の使用、重量物の移動や設置の有無、静電気対策の必要性といった、現場の環境をこまかく聞いてくれる業者は、現場環境に合った適切な機能を付与できる塗床を選定してくれます。

 

実績が多くあるか

さまざまな工場や施設の塗床の実績を持つ業者を選ぶことも重要です。実績が多ければ多いほど、多くの人に選ばれている業者であると分かります。実績が多い業者は、前述の適切な下処理や塗料の提案も行っている可能性が高いです。自社の工場や施設に合わせた適切な施工を行ってくれるでしょう。

 

まとめ

 

工場や施設での塗床の概要や目的、種類や施工業者の選定ポイントについて解説しました。塗床を施工することで、工場や施設の作業環境や取り扱い製品に応じた機能を床に付与できます。外観を整えたり、耐久性を上げたりといった面でも、塗床は有効です。

 

長野の工場や施設の塗床工事をご検討のさいには、「中村塗装店」にご相談ください。長野の多くの工場や施設での塗床工事の実績があります。お客様のご要望をしっかりヒアリングしたうえで、現場環境に最適な塗床工事を実施します。お気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

一覧

よくある質問Q&A

工期はどのくらいかかりますか?

工事に内容によって様々ですが、一般的な塗装工事ですと2週間から3週間程になります。

現場調査から見積までどれくらいかかりますか?

建物の大きさや、お出しする資料のご要望によって若干の違いはありますが、7日から10日ほどで提出させていただいております。

安全管理の体制はどのようになっていますか?

中村coatechでは作業員名簿をはじめ、危険予知活動日報といった安全管理を目的とした書類の作成・管理を徹底しております。

自社の倉庫・工場の状態を知りたいのですが、調査のみ行っていただくことは可能でしょうか。

現場調査からお見積り提出までを無料で行っています。工場・倉庫に関する些細なお困りごとでもお気軽にご相談ください。
ご連絡をお待ちしております

自社工場の初めての塗装でわからないことが多いのですが、施工中でも営業活動は可能なのでしょうか。

詳細は各社様に対して現場調査後のお打ち合わせ時に調整させていただきますが、最大限通常業務に支障の出ないよう配慮・手配をさせていただきます。

万が一施工後に追加で気になる劣化箇所等が出た場合、どちらへお問合せすればよいでしょうか。

基本的にはすべて中村coatechにて承っております。その後、各担当者等への手配も弊社にて実施いたしますのでご安心ください。