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工場の屋根の錆対策方法とは?錆の原因やメンテナンス方法を解説

屋根

工場や倉庫の屋根に金属製の素材を採用している場合、対策を行わないと錆が発生しています。錆が発生してしまうと、放置するのは厳禁です。建物本体に悪影響を及ぼす可能性があります。建物の耐久性を高めるために、しっかり錆対策を行いましょう。

 

今回の記事では、工場の屋根に錆が発生する原因とともに、具体的な対策方法やメンテナンス方法を解説します。工場の屋根の錆でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

 

工場の屋根に錆が発生するおもな原因

 

工場の屋根に錆が発生するおもな原因は、水分です。

金属製の屋根の錆の原因となる水分には、以下のものがあります。

・雨

・梅雨や夏場の空気中の湿気

・冬場や室内との温度差で発生する結露

・沿岸部の塩分

 

雨など直接触れる水分の場合、酸性雨が降りやすい地域は特に錆が発生しやすいです。沿岸部など海が工場の近くにある場合は、風の乗って塩分が海から流れてくるため、錆の原因となります。

 

直接屋根に当たる以外にも、空気中の湿気や結露が錆を引き起こすこともあります。

 

錆が発生しやすい屋根材

工場

 

錆が発生しやすい屋根材は、鉄、鋼、トタンなどの金属素材です。金属系の素材の表面が酸素や水分と反応すると、錆が発生します。

 

金属製の屋根材の中には、防錆加工をほどこしたものもあります。ただし、防錆加工の効果は永久ではありません。定期的にメンテナンスを行わないと防錆加工が劣化し、錆が発生します。

 

コンクリートや木材、窯業系サイディングなどの基本的に錆が発生しない素材を使用している場合でも、ビスや金具が金属製の場合は錆が発生する可能性が高いです。

 

屋根の錆を放置すると発生する可能性のあるリスク

 

工場の屋根に錆が発生した場合、すぐに修理やメンテナンスが必要です。屋根の錆を放置することで起きる可能性のあるリスクを順に解説します。

 

建物の耐久性の低下

屋根の錆が進行すると、金属部分の腐食もはじまります。屋根の素材そのものがもろくなってしまい、穴があくなどさらに劣化が進みます。屋根から雨漏りをするなど、建物の耐久性が低下してしまうでしょう。

 

製品や機材への悪影響

屋根の錆が発生している場所から雨漏りなどが発生すると、建物内部に雨水が侵入します。内部の完成品や在庫、生産に使用する機器などが濡れてしまう可能性もあるでしょう。完成品や在庫が濡れることで品質が低下したり、商品として出荷できなくなったりといった悪影響が発生します。

 

雨水が機器に触れてしまうと、機器の内部に水が侵入し故障や不具合といったトラブルの原因となります。稼働中の機器の場合ショートして、火災が発生するかもしれません。

 

水濡れだけでなく、もらい錆にも注意が必要です。錆にはほかの箇所に移っていく性質があります。屋根からのもらい錆の影響で、製品や機器が錆びてしまうリスクもあります。

 

修繕などのコストの増加

一度屋根の錆が発生すると、自然に止まることは難しいです。錆の進行に合わせて屋根の

劣化や腐食も進んでしまいます。小さな錆のときには塗装だけでメンテナンスができたものの、穴があいたり大きな腐食ができたりすると、屋根の交換や張替えが必要となります。修繕で発生するコストが増えてしまい、工場の経営を圧迫してしまうかもしれません。

 

屋根の錆から工場内部に侵入した雨水によって製品や機器が濡れてしまった場合にも、出荷できなくなったことで利益の損失や、機器の買い替えや修理コストが発生します。

 

屋根の錆止めメンテナンスの目安

 

屋根の錆止めメンテナンスを行うタイミングや目安について解説します。

 

屋根の錆止め塗装の効果のある期間

 

工場の屋根に錆止めを塗装しなおすメンテナンスの期間は10~15年が目安です。ただし以下のように錆止めの効果が短くなってしまう要因や環境下の場合、数年で錆止めの効果が切れてしまうことがあります。

・錆びやすい材質を屋根に使っている(トタンや瓦棒など)

・もともと錆のあった建物に錆止めを塗っている

・グレードの低い錆止め塗料を使っている

・海沿いなどで塩害を受けている

・酸性雨が降りやすい

 

工場の屋根の錆止め塗装のベストなタイミングは、建物の状況や環境によっても変動します。ただし、錆が発生しているときにはすぐにメンテナンスを行いましょう。錆が小さいうちにメンテナンスを行うことで、修繕費用を最低限に抑えられます。

 

屋根の錆止め塗装のメンテナンスを行う目安

 

以下のような症状が屋根に出ている場合、期間に関係なく屋根の錆止め塗装やメンテナンスを行いましょう。

・屋根の塗装が色褪せている

・赤い錆が発生している

・チョーキングが発生している

 

錆びによる穴や雨漏りが発生していれば屋根の張替えや交換が必要ですが、錆のみなら塗装保護でのメンテナンスができます。錆のほか、塗膜の劣化やチョーキングが見られるときにも、屋根の塗装を検討しましょう。

 

屋根の塗装メンテナンスはDIYできる?

 

メンテナンスの費用を抑えるために、工場の屋根塗装を自分で行えるか考える方もいるのではないでしょうか。結論から言えば、以下の理由から錆止め塗装は自力で行うのはおすすめできません。

・作業が大変

・錆の除去に失敗して屋根に穴が開く可能性がある

・作業をする人員が確

・高所作業が禁止されている

 

屋根の錆止め塗装は、錆の除去や高圧洗浄などのさぎょう作業も発生します。塗装以外の作業にも大きな労力が必要です。錆取りに失敗したら、穴が空いてしまうリスクもあります。

 

工場の屋根は面積が広いため、そもそも塗装作業をする人がいないかもしれません。企業によっては2.1m以上の高所作業自体を禁止していることも多いです。無理をせず、専門業者への依頼をおすすめします。

 

錆対策をプロに依頼するメリット

塗料

 

 

工場の屋根の錆対策をプロに依頼することで、多くのメリットが得られます。工場の屋根の錆対策をプロに依頼するメリットを順に紹介します。

 

ほかの問題や悩み解決もできる

 

工場の屋根の錆対策をプロに依頼することで、錆以外の以下のような問題や悩みも同時に解決できます。

・防水対策

・紫外線対策

・外観の改善

・錆止め塗料の見直し

 

雨水が漏れている、工場の熱中症対策がしたいなどの悩みがあるときには、防水塗料や紫外線を反射する遮熱塗料などを錆止め塗料と併用できます。プロに錆以外の悩みがあれば、同時に改善のためのメンテナンスが受けられるでしょう。

 

工場の屋根の塗料が劣化しているときには、外観を改善する塗料を選んで塗装を行ってもらえます。何度も錆止めを行っているのにすぐに錆が発生してしまうときには、使用している塗料のグレードの見直しも行えます。

 

塗装以外の改善方法も受けられる

 

錆によって屋根が劣化してしまっているときや、錆の進行が広いときには、塗装だけでは解決できないことがあります。メンテナンスのプロに依頼することで、塗装以外の改善方法やメンテナンス方法の提案も受けられるでしょう。

 

たとえば穴が空いてしまっているときには、古い屋根の上から新しい屋根材を被せるリリーフ工法(カバー工法・二重屋根)も選択可能です。新しい屋根と古い屋根の間に断熱材をはさみ、断熱性能を高めることもできます。

 

まとめ

 

工場の屋根に錆が発生する原因と錆を放置すると発生するリスク、プロに塗装やメンテナンスを任せるメリットを解説しました。工場の屋根の錆は放置すると進行し、さらに大きな問題が発生する可能性があります。しっかりメンテナンスを行い、工場の屋根の耐久性を維持しましょう。

 

 

 

 

一覧

よくある質問Q&A

工期はどのくらいかかりますか?

工事に内容によって様々ですが、一般的な塗装工事ですと2週間から3週間程になります。

現場調査から見積までどれくらいかかりますか?

建物の大きさや、お出しする資料のご要望によって若干の違いはありますが、7日から10日ほどで提出させていただいております。

安全管理の体制はどのようになっていますか?

中村coatechでは作業員名簿をはじめ、危険予知活動日報といった安全管理を目的とした書類の作成・管理を徹底しております。

自社の倉庫・工場の状態を知りたいのですが、調査のみ行っていただくことは可能でしょうか。

現場調査からお見積り提出までを無料で行っています。工場・倉庫に関する些細なお困りごとでもお気軽にご相談ください。
ご連絡をお待ちしております

自社工場の初めての塗装でわからないことが多いのですが、施工中でも営業活動は可能なのでしょうか。

詳細は各社様に対して現場調査後のお打ち合わせ時に調整させていただきますが、最大限通常業務に支障の出ないよう配慮・手配をさせていただきます。

万が一施工後に追加で気になる劣化箇所等が出た場合、どちらへお問合せすればよいでしょうか。

基本的にはすべて中村coatechにて承っております。その後、各担当者等への手配も弊社にて実施いたしますのでご安心ください。