工場や倉庫の暑さはエアコン不足が原因ではありません。
屋根からの輻射熱が室温上昇の大きな要因です。
断熱と遮熱の違いを分かりやすく解説し、建物に合った暑さ対策の
考え方を紹介します。
失敗しない遮熱改修 5回連載
こんにちは。有限会社中村塗装店運営、工場・倉庫のお悩みを専門に承っている
中村コーテックです。
前回は雨漏りと修繕について書かせていただきました。
いかがでしたでしょうか。
今回は、前回のシリーズの最後に触れた「遮熱」について
書いていきたいと思います。
工場・倉庫・大型店舗の暑さ対策は、
空調設備の増設だけでは解決しないケースが多くあります。
本シリーズでは、
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暑くなる原因と仕組み
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遮熱方法の種類比較
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遮熱塗料が向く建物
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遮熱シートが向く建物
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費用と投資判断
の順に、建物に合った対策の考え方を解説します。
第1回は「なぜ建物は暑くなるのか」です。
前回のシリーズをご覧になりたい方は、以下を押してください。
雨漏りを放置した企業が後悔する5つの経営リスク|工場・倉庫・店舗オーナー様へ
エアコンを増やしても涼しくならない理由
夏になると多くの企業様から
「エアコンを増設したのに暑い」
「設定温度を下げても効かない」
という相談があります。
この場合、空調能力の問題ではない可能性があります。
原因は、建物自体が熱を作っているためです。

工場の室温は外気温では決まりません
真夏の晴天時、金属屋根の表面温度は
60℃〜70℃に達します。
その熱は 屋根 → 空気 → 床 → 設備 へと伝わります。
結果として、外気温35℃の日に室温40℃以上に
なることがあります。
つまり、暑さの原因は空気ではなく屋根です。
暑さの正体は「輻射熱」
建物の温度上昇の主因は空気の熱ではありません。
輻射熱(放射熱)です。
太陽熱を受けた屋根が、赤外線として熱を放出し続けます。
人が日陰でも暑いのと同じ現象です。
空調は空気を冷やしますが、輻射熱は止められません。
断熱と遮熱の違い
ここが重要なポイントです。
断熱:熱の伝わる速度を遅くする(熱は入る)
遮熱:熱を反射して入れない(熱が入らない)
多くの建物は断熱構造です。
しかし輻射熱には遮熱が有効になります。
なぜ午後が一番暑くなるのか
14時〜17時に室温が上がるのは、屋根が蓄熱するためです。
断熱材は、熱を遅らせるだけで止めません。
夕方に熱が放出され、空調が効かなくなります。
よくある対策が効かない理由
空調増設 → 空気しか冷やせない
扇風機 → 体感温度のみ低下
断熱材追加 → 輻射熱は防げない
そのため、設備だけの対策では限界があります。
暑さ対策は建物対策
室温を下げるには、熱源を減らす必要があります。
つまり、屋根に対する対策です。
ここで初めて遮熱という考え方が必要になります。

まとめ
工場・倉庫が暑くなる原因は、空調不足ではありません。
・屋根の蓄熱
・輻射熱
・断熱構造の限界
これらが重なり、室温上昇を引き起こします。
対策の第一歩は、仕組みを理解することです。
【次回予告】
第2回は「遮熱方法の種類比較」
塗装・シート・屋根構造の違いを解説します。
【ご相談の目安】
・夏場の室温が外気温より高い
・エアコンを増やしても改善しない
・午後に特に暑くなる
このような場合、建物側の対策が必要な可能性があります。
まずは現状を正確に把握するための劣化診断(無料)を
ご利用ください。
正確な資料をもとにした正確な判断が、
さまざまなお悩みを解決する糸口になります。
本記事の監修者

営業部
渡辺 信吾 (Shingo Watanabe)
私たちは、工場の塗装と修繕を専門に行い、貴社の設備を長持ちさせるだけでなく、美観を保ち、安全な作業環境を提供することに全力を尽くしています。確かな技術と丁寧な作業で、常に高品質な仕上がりをお約束します。お客様のニーズに合わせた柔軟な対応と、納期厳守の姿勢で、貴社の信頼できるパートナーとしてご満足いただけるサービスを提供いたします。
<所有資格>
外装劣化診断士