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長野の工場改修は建て替えと修繕どちらが良い?向いているシーンや費用の比較を解説
経年劣化による工場や倉庫の屋根・外壁の機能低下や外観劣化の際には、改修が検討されます。工場改修には、建て替えだけでなく、屋根や外壁の塗装をはじめとした修繕も選択肢となります。どちらの方法を取るべきか迷っている方のために、工場改修の建て替えと修繕それぞれのメリット・デメリットや向いているシーンについて解説します。おおよその費用相場も比較していますので、ぜひ参考にしてください。
工場改修のおもな方法
工場改修のおもな方法である、建て替えと修繕それぞれの特徴や具体的な方法を解説します。
建て替え
建て替えは建物すべてを取り壊して新しく建て直す方法です。劣化した工場や倉庫の建材や外装、基礎などをすべて新しいものに建て直しできるため、建物全体がリフレッシュされます。
修繕
修繕は工場や倉庫で劣化している箇所それぞれで修繕やメンテナンスを行う方法です。工場や倉庫で行う修繕には、以下のものがあります。
・外装の修繕
・内装の修繕
・構造の修繕
・設備の修繕
外装の修繕
外装とは、工場や倉庫の外壁や屋根部分のことです。外壁や屋根は雨風や酸性雨、太陽の紫外線などから建物の内部を守るための役割を担っています。外壁や屋根は内装や構造よりも劣化するスピードが早いため、定期的な修繕が必要です。
外壁と屋根の修繕には以下のものがあります。
外壁の修繕 | 屋根の修繕 |
・外壁塗装の塗り直し
・外壁材の貼り直し ・剥がれ、ひび割れ、チョーキングの修繕 ・コーキング(シーリング)の打ち直し |
・屋根塗装の塗り直し
・葺き替え工事 ・カバー工事 ・防水処理 |
外壁や屋根の塗装の剥げやひび割れなどの劣化をそのままにしておくと、劣化部分から雨水が侵入し雨漏りの原因となります。また紫外線や雨水だけでなく、表面に付いた汚れやコケなどがひどい場合も塗料の劣化を招くため、外装材の機能性低下を招いてしまうでしょう。さらに、外壁材を貼り合わせている継ぎ目部分のコーキング(シーリング)も、紫外線によって劣化するため定期的なメンテナンスが必要です。コーキング部分に亀裂が発生した場合、そこから雨水が侵入する可能異性があります。
外壁や屋根の劣化具合に応じた、適切な修繕が必要です。
内装の修繕
内装の修繕とは、建具や内壁、床表面といった工場や倉庫の内部環境を修繕する方法です。工場や倉庫内での作業に応じて、内装材は徐々に汚れや痛みが発生します。内装を定期的に修繕することで、衛生的な内部環境を維持できます。
構造の修繕
構造の修繕とは、柱や梁、床、基礎、階段といった構造部分の修繕を行うことです。工場や倉庫の構造部分は、建物の耐久性や耐震性に大きく影響します。構造部分にたわみやひびわれ、サビといった劣化が発生している場合には、適切な修繕を行うことで建物の耐久性や耐震性を維持できます。ただし、構造部分の劣化が激しい場合は修繕では対応できず、建て直しが必要となる場合が多いことも覚えておきましょう。
設備の修繕
設備の修繕とは、工場や倉庫で使用している電気や給排水などの設備への修繕を行うことです。電気や給排水の設備に異常があると、工場や倉庫での作業にも支障が出て生産性の低下を招きます。電気が頻繁に切れる、水漏れをしている、といった劣化が生じている場合には、適切な修繕が必要です。
建て替えと修繕のメリット・デメリットや費用の比較
工場や倉庫の改修目的での建て替えと修繕には、それぞれメリットとデメリットがあります。建て替えと修繕のメリットとデメリット、それを踏まえた向いているシーン、費用の比較を解説します
建て替えと修繕のメリット・デメリット
建て替えと修繕のメリット・デメリットを以下の一覧にまとめました。
メリット | デメリット | |
建て替え | ・内外装や設備をいっぺんにリフレッシュできる
・修繕では対応できない劣化も対応可能 ・助成金・補助金の対象となることがある |
・費用が高くなる
・工期が長くなる ・操業を一時停止する必要がある ・立地変更が必要な場合がある |
修繕 | ・費用を抑えられる
・工期が短い ・劣化箇所に応じた対応ができる ・操業を続けながら改修ができる ・立地変更の必要がない ・助成金・補助金の対象となることがある |
・修繕箇所毎に依頼が必要
・劣化度合いによっては対応できないことがある |
建て替えは工場や倉庫そのものを一度にすべて新しくできるのがメリットです。修繕では対応できない激しい経年劣化にも対応できます。その分費用は高くなり、工期は長くなるのがデメリットです。作業を行う工場や倉庫自体を一度取り壊すため、ほかの工場や倉庫がない場合は操業を一時停止しなければいけません。建て替えと同時に工場や倉庫の規模を拡大したいときなどには、立地変更が必要な場合もあります。
修繕は外装、内装といった修繕を行う箇所毎に対応するため、建て替えよりも費用を抑えられ工期も短くなります。修繕中作業に支障がなければ、修繕を行いながらの操業も可能です。建物そのものは残すため、立地変更も不要です。ただし、外装、内装、構造と修繕を依頼する箇所に応じて業者の選定や依頼が必要になります。修繕で対応できない場合は、建て直しが必要です。
建て替えと修繕の向いているシーン
建て替えと修繕のメリット・デメリットを踏まえて向いているシーンを以下にまとめました。
建て替えが向いている場合 | 修繕が向いている場合 |
・予算に限りがない
・立地変更や規模拡大を検討している ・操業を停止しても問題がない ・大きな劣化や破損がある |
・費用をできるだけ抑えたい
・工期を短くしたい ・操業を止めたくない ・建物や立地は維持したい |
建て替えは工場や倉庫そのものを使い捨てる考え方です。一方で修繕は工場や倉庫を資産として残しつつ、必要に応じた修繕やメンテナンスをして使い続ける考え方と言えるでしょう。
建て替えと修繕の費用の比較
工場や倉庫の建て替えで必要となる費用の相場は、およそ1~2億円です。これはあくまで建物本体の建築費や解体費などで、地盤調査や地盤改良費、設備の移送費用などは含まれません。
工場や倉庫の修繕で発生する費用の相場は、修繕する箇所によって異なります。たとえば外壁や屋根の塗装の修繕を行う場合の費用の相場は、1千万円ほどです。
工場や倉庫の外観の劣化や、外壁や屋根の劣化に対応する場合、建て直しよりも塗装の塗り直しによる修繕を選ぶことで、費用を約1/10に抑えることができます。工場や倉庫の移転や操業を停止する必要もないため、生産性に影響することもありません。
まとめ
工場や倉庫の建て替えと修繕のメリット・デメリットや向いているシーン、発生する費用の比較を行いました。修繕を行うことで、工場や倉庫を資産として残しつつ、必要な部分を直しながら長く使うことができます。修繕する箇所によって業者への依頼が必要となるため、技術力と信頼性の高い業者へ依頼することで、より工場や倉庫を長く使える修繕が実現します。
長野の工場や倉庫の修繕目的での外壁や屋根塗装は、ぜひ「中村塗装店」をご検討ください。施工前に診断を行い、外壁や屋根の建材や状況に応じた塗料の選定やプランのご提案が可能です。工場や倉庫への塗装の実績も豊富にございます。ご相談や見積もりは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問Q&A
現場調査からお見積り提出までを無料で行っています。工場・倉庫に関する些細なお困りごとでもお気軽にご相談ください。
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詳細は各社様に対して現場調査後のお打ち合わせ時に調整させていただきますが、最大限通常業務に支障の出ないよう配慮・手配をさせていただきます。